清水和磨「ラスト・サムライ in 空道」(その4)

2017年6月23日

 

清水和磨「ラスト・サムライ in 空道」(その4)

指導法:昔と今

–:今、空道は総合武道、総合格闘技になっていますが、環境が整うなら清水君が考えるベストの稽古ってどんな感じのものになりますか。

清水:ガードをもっとやるべきじゃないですか。柔術ですか?あ、当然やってもいいと思います。でも自分は柔術をほとんど知らないんですよ。だけどあのルールで大事なことっていうのは倒れた時にどこに立つかだと思うんですよ。倒れないことと。だとすると、柔術が必ずしもベストじゃないんです。自分にとっては。

–:でも昇段審査があるからねえ。あれはどう思う?

清水:あれも、自分は変えた方がいいと思います・・

–:上が足をつかんでるなら柔術的に言って9割以上は上が勝つに決まってるし、下ががっちり道衣をつかんでるなら30秒は簡単にがんばれるからね。

清水:ええ。せっかく昇段審査でそれまでがんばってたのに、柔術やってる奴をいきなり当てられたらどうしようもないじゃないですか。よくわかってないから。だからあんな態勢からじゃダメですよ。空道の寝技の判定材料にならないですよ。下から始めたって何にも出来ない。試合で取ったりできるのは、打撃後どこに立つかだと思います。

–:最初から横につくようなポジションから始めたらどうだろ?

清水:自分の持論ですけど、レスリングとかはいいと思いますね。倒れない力がつくから。

–:倒れなきゃ上になるんだからね。

清水:みんな1回やった方がいいと思います。 レスラーたちがもし打撃が出来たらどうなんのかなって思いますよね。倒せないですよね、絶対。だからレスリング出身で打撃やってる人って強いじゃないですか。

–:一番単純に、はやく強くなると。

清水:昔は相撲とかやってたじゃないですか。今はあまりやらないですけど。相撲とかレスリングの基本的な原理とかもっと…。ウェイトとか全然役に立たないです。

–:僕はだから柔道始めた時に、ウェイトは止めちゃいました。すごく好きだったのになあ。だって柔道やってる親父でさ、腹出てて胸が垂れてる人でさ、信じられない力を持ってる人がいるんだよ。振り回したりとか、インナーマッスルの強さってあるじゃないですか。あと倒れない強さ。

清水:組み技系はウェイトやってない人すごい多いですね。多分、半数くらいですか。高重量ウエイトは怪我もしやすくなるじゃないですか。うちらもほんとは考えなきゃいけないですよね。

–:万遍なくたくさんの筋肉を鍛えなきゃいけないってあるじゃない?もっと全体のバランスをよくするとか。ウェイトを好きな人はやればいいと思うけど。ウェイトで大きな筋肉付けたあと細かい筋肉たくさん付けなきゃいけないですよ、やっぱり。

清水:時間ないですよね。ビジネスマンの人たちは。でも補強とかは… 一般では結構多いんですよ。補強を全くやんないやつ。でも試合出るんだったら腕立てくらいはやってほしいですね。めんどくさかったら腹筋だけでもいいから。

喧嘩の仕方を覚えただけの素人が殴り合って、みたいな時があるんで。今にすごくでかい事故が起こったりするんじゃないかなと思います。

–:事故に関しては…、基本も移動も攻撃だし、極真で何年もやるから四級で顔をさらして打ち合いになっちゃうんだよな。防御は指導者に任されてるんだけど、基本と移動しか教えない人もいて、それで審査を受けさせるからね。それに昇段審査で強いのと弱いのとが当たるでしょ?怪我されたら解散だって、道場は。