末廣智明「打撃道」
末廣智明インタビュー
飯村健一吉祥寺支部長
聞き手:松原隆一郎(総本部)
テープ起こし:西村知子“最近は本部に来ない”一号
2006年6月12日 吉祥寺支部にて、稽古後に。
飯村支部長に展望を聞く:参加の経緯など
--:6月25日、午後4時からディファ有明でキックの60キロ王者を決める団体対抗戦「RISE FLASH TO CLASHトーナメント06」が開催され、吉祥寺支部から末廣智明選手
が参加されます( http://www.rise-promotion.com/ )。
せっかくの機会ですので、稽古風景や出場の経緯などをレポートしたいと思います。
まずは飯村支部長にお話を伺います。末廣選手はこのところ、このRISEというプロ・キックの団体で試合をしておられますね。RISEは「ミスター・キック」と呼ばれて今現役ならK-1Maxにエースとして出ているだろう伊藤隆さん(元WMAF世界スーパーウェルター級チャンピオン)と、技術では日本一と言われた山口元気さん(元MA日本フライ、フェザー級チャンピオン)らキック界の若手が主宰して、背後関係のないところでキック団体の交流を図っていると聞いています。
末廣選手はこの団体のエース候補の位置づけで、前回の大会はメインを張っていました。どういう経緯で参加するようになったんでしょうか。
飯村:末廣は以前から実力はあったんですが、肩に脱臼ぐせがあり、何度もはずれて左を手術したんです。それで空道の04年の軽量級では優勝目前まで行ったんですけど、最後に右肩もはずれて涙を呑んだんですよ。
――ああ、飯村先生が最後に中量級で優勝された年ですね。
飯村:弟子と一緒に優勝したかったんですけどね。大道塾初ということで(笑)。それで右も手術したので、寝技ができなくなっちゃったんですよ。可動域が狭くなっているので、腕を伸ばされるとまたはずれそうな感触があるらしくて。それで総合武道の空道といっても格闘空手以来の打撃重視を標榜してきた吉祥寺支部ということもあるし、末廣にはいっそのこと打撃に専念させてみようということになって。
もともと私が伊藤さんとちょっとした知り合いだった関係で、RISEを立ち上げるにあたって大道塾の選手はどうですかと誘われて、RISEのアマチュア部門で末廣が出たんですよ。そうしたらAクラスで1回しか闘ってないのにもうプロ参戦のオファーがきちゃったんです。
――なるほど。自前で選手がいる団体ではなくて交流の場だから声をかけられたんだけど、優秀だという評価をプロ中のプロからも得て、一気に本興行にも出場を依頼されたと。その時には伊藤さんが総本部にわざわざ来られて、塾長にも友好団体として挨拶されたそうですね。
飯村:ええ。加藤先輩と自分とが出迎えて、塾長にちゃんとした団体だということでご紹介しました。
--:RISEは新興団体ですが、実力を磨く場としてアマも充実しているし、本番の方もトーナメントに優勝すると70キロではK-1Maxに直結するだけの評価も得ていますね。
飯村:そうですね。70kgはTATSUJI選手とか出てます。
--:無名だったけど、あそこ出ると実力あるっていうことですか。今回は四冠チャンプの須藤信充vsフルコンタクト・テコンドー二連覇の尾崎圭司っていう注目のカードもありますね。末廣選手は60キロ契約だそうですが、トーナメントのレベルはどのくらいのものでしょうか。
飯村:実は同じ時期にNJKFという団体も真王杯っていうトーナメントを開くことになっていて、ぶっちゃけていうと名前のある選手が出ているという意味ではあっちの方がレベル高いですね。桜井洋平とか大宮司、TURBOとかが参加していて。
--:末廣選手はそちらに出ているTURBOさんら何人かの選手とも激しいスパーをさせていただいているそうですね。
飯村:そちらはチャンピオン対決なんですけれども、こちらは各団体の3位あたりの挑戦者クラスのトーナメントという感じでしょうか。まあ、勝たないと困る。
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