黒ひよの【空手ことはじめ】その13

黒ひよの稽古日記

四大流派については今日が最後になります。
トリは和道流です。

和道流は、大塚博紀(おおつか ひろのり)によって始められ
ました。

神道揚心流や為我流とよばれる柔術や、船越義珍、本部朝基、
摩文仁賢和らに師事した空手、そして新陰流などの剣術の
体捌きを加えて創始したのだそうです。

とはいえ、神道揚心流だの新陰流だのと耳慣れない言葉のオン
パレードで、大変とまどっております。
そもそも為我流は、なんと読むのでしょうか。
いがりゅう、でしょうか。
巨大なクエスチョンマークがあちこちで明滅し、このブログの
先行きを暗示しているかのようです。
あぁ、どうなることやら。

大塚博紀は、1892年(明治25年)に茨城県下館市に生まれました。
幼い頃は虚弱体質だったそうです。
体を鍛えるため、母方の大叔父である江崎長次郎に柔術を習い始
めたのが5歳の時でした。
この柔術が功をそうしたのでしょう。
1905年、本格的な修行を神道揚心流柔術に求めることになります。

さらに早稲田大学に入学後は、さまざまな柔術道場を訪ね歩き、
他流試合を重ねたといわれます。
そして30歳の時、免許皆伝となりました。

翌年から冨名腰義珍、摩文仁賢和、本部朝基に師事し、空手の道を
歩みはじめます。

1934年、大日本空手道振興倶楽部という名称で道場を創設しました。
その4年後、正式に「神州和道流空手術」を名乗りますが、翌年に
「和道流」と改めました。

以降、1982年1月に亡くなるまで、指導にあたり研鑚の日々を過ごし
ました。

これまで四大流派について書きましたが、創設者はいずれも偉大すぎ
て、圧倒されるばかりでした。
分からないところもたくさんありました。
けれどもとても魅力を感じます。
いつか、機会があれば、四大流派の試合を見てみたいと思っています。

次回から時代は昭和に入ります。

黒ひよの稽古日記

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