④ルール
昨日は無差別予選・関東大会でした。
それを観戦しての感想です。
「ルールについて考察」
私は北斗旗を目指す選手という訳でもなく
こんなことを書いていいのかな?ということテーマですが、
まあ、一練習生の感想を書きます。
当然反論もその考えは間違っているという意見もあろうと思いますが、
許してください。別にルールを変えてほしいと言っている訳でもないです。
単なる感想です。
「やっぱり複雑」というのが、率直な感想です。
特に体力指数が20以上の場合と30以上の場合の扱いです。
条文もわかりにくいのですが、3種類のルールが混在するというのが問題と思うのです。
たとえば、体重差があったら、空手の試合で極真ルール、正道会館のスピリットカラテルール。柔道なら講道館ルールとオリンピックルール。キックなら肘あり、肘なしが同じ大会で試合ごとに変えていると見ている人も、選手も混乱すると思います。
掴んでからの打撃は体力指数差がある場合、危険というなら、無差別の大会はこのルールと1つ決めてしまった方がすっきりするような気がします。
例えば 掴んでの打撃は一切なし 掴まない金的攻撃はOKとか
もちろん掴んでの打撃ありの金的攻撃もありと言うのもありえます。
参考に北斗旗選手権大会試合規約抜粋から
但し、指定のファウルカップ着用の上、体力指数差が20以上ある場合は蹴りによる、又、指数差30以上ある場合は、拳もしくは、掌底による金的攻撃を認められる。(第35条4項注1)
但し、身体指数差20以上では、掴んでの一切の打撃(パンチ、肘打ち、頭突き)が30以上では、一切の蹴りの蹴りによるよる攻撃は認められない。(第35条9項注1)
これを書いていて自分も混乱してしまいました。指数差20以上の場合掴まない金的蹴りがOKで、30以上の場合掴まない手と足の金的攻撃はOk 30以上の場合掴んだ場合は柔道と一緒ということで良いのだろうか?
20以上30未満の時の掴んでの金的蹴りはOK?反則?今度詳しい方教えてください。
ディスカッション
コメント一覧
松原隆一郎
僕も同感ですね。いままで無差別大会について我がこととして考えたことがなかったんですが、「あまりにも複雑で武道としてもふさわしくない」というのが素直な観想でした。
私の場合は理由は二つあります。
第一は、「社会体育」である以上、多くは社会人が仕事の合間をぬって参加しているということです。それで、顔面ありの打撃と、組み技と、寝技を修得しなければならない。週に三回の稽古でも追いつかないでしょう。そのうえ毎回基本をやれ、というのがお達しですから、とても時間がない。その上に相手の体重別ごとのルールに合わせて数種類想定するなんて非現実的です。
だいたい、試合は武道においては修行の一環として励みにしてやるものなので、せっかく打ち込んでやったのにいざ試合となったら「別のルールの競技でした」ではやる気にならないでしょう。実際、私はかつてビジネスマンの試合をしたら、その試合だけ「蹴りで音がしたら有効」というルールになっていた、という経験があります。顔面を殴っても投げてもそれよりもミドルをキャッチしたときの音が評価されたわけです。
貴重な人生の時間を稽古に打ち込むのですから、それならそれと事前に知らせてくれないなら稽古が馬鹿馬鹿しくなります。私がビジネスマンの試合に出なくなったのはそれからのことでした。それで現在私は、試合ルールを生涯武道にふさわしい明確なものにしたいと思っています。
そもそもこの複雑さに対応できるのは、学生や寮生、せいぜい早くから強豪だった人たちだけではないでしょうか。つまり非社会人が主なのですね。
第二に、これではとてもオリンピック競技化など無理だということがあります。亀田の試合を見ても分かるように、判定基準が明快でない競技は国民の支持を受けません。選手にもよく分からないルールでは、もし仮にオリンピック競技になれば、大変なバッシングを受けることになるでしょう。空道は今はマイナー競技にすぎませんが、志を大きく持つにはより明快なルールにしなければならないと思います。
やっている人にも見ている人にも充実感を与えなければ、メジャー競技化は難しいでしょう。
そもそも、武道性から無差別大会に挑んでいるというのに、安全性から規制が多いというのも矛盾しているし、規制も相手によってコロコロ変わるのでは実戦とはいえません。
それでも無差別大会を安全に開き続けるということなら、私はベスト5までは体重別でやるべきではないかと感じました。各階級で決勝までやって、優勝者同士が複雑な規制の中で闘うという案です。それならばあまり規制にまで稽古が及ばない人たちは二戦ほどを同じ体力指数で闘えばよいのでややこしくありません。勝ち進むような選手はそれなりに稽古時間が取れているのでしょうから、複雑なルールにもより対処しうると思います。
しかし実はこれは、90年代半ば頃までの北斗旗のあり方でした。なぜかその頃から北斗旗は三回戦くらいから体力差のある者同士が当たるようになりました。それでも北斗旗に出るような選手はやはり強豪ですから、規制には慣れているでしょう。ところがこうした「崩れ」は、関東大会レベルにまで及ぶようになったのです。これではせっかく空道を愛しやる気を出して貴重な時間を稽古に打ち込んだ選手が、裏切られた気分になってしまうでしょう。
春の大会のように本戦ですら枠だけの選手が揃わない(予選で全敗した選手が全日本大会に出てしまう)ようにいまひとつ空道の人気が選手間でも高まらないのは、こうしたことが背景にあるのではないかと思います。
伊東大地
無差別大会での安全性は重視すべきことと、思いますが
今回の大会で一番危ない場面は笹沢選手の右ストレートの一撃と間接技の腕十字と膝十字とあまり体力指数と関係ないところのが危険な技だったと思います。
統一ルールってできないものですかね。
極真なんかだと10キロ以上体重差があって引き分けだと軽い方が勝つと良いか悪いかは別として基準が明確に思います。
黒ひよ
とても考えさせられる内容です。
ロシアでは国技(でしたよね、たしか)になるとか。。。
あの国でも、このような複雑なルールが適用されているのでしょうか。
何事につけ大雑把な国民性のお国柄で、複雑すぎるルールを持つ武道がポピュラーになるとは信じがたいです。
もし違うルールで行われているのであれば、せっかくの「空道をオリンピック競技に!」という目標が遠のいてしまうように思います。
野球のように、地上波のテレビ番組でぼけ~っと見ていても、ある程度わかるくらいでないと一般への浸透は難しいかもしれませんね。
それにしても・・・
いつの間に写真が~~~???
気づきませんでした 😮
下村 博美
皆さんのおっしゃるように、確かにルールが分かりにくい部分がありますね?
それにルールによってはせっかく練習した技術が使えないこともありますし・・・
先週の稽古のときのスパーで酒井先輩に両手をつかまれるという合気道的には美味しすぎるくらいおいしいシュチュエーション(天地投げもよし、小手返し、回転投げ等々)をしてもらったにも関わらず、空道としては・・・と考えすぎて何もできませんでしたし、少なくともどのようになるかは下々には分かりませんが少なくとも一本化はして欲しいとは思います。
伊東大地
このルール変更は初めから掴むつもりのない
キックルール的に闘う人か、殴るつもりもなく
柔道的に闘う人にはあまり関係ないのかも知れませんね。掴んで殴るというのは本能的というか空道的というか!
でも、途中で切り替えるのは難しいですよね。