審査会改革案について
投稿者:松原隆一郎@総本部
2.10に支部長会議が行われます。私はその場に以下のような提案をいたしました。みなさんはどう思われますか。ご感想があれば、当日追加してお話しようと思います。
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(提案)審査の改革について
総本部だけで決めれば良いことかもしれませんが、一応は全国支部長会議に問題提起としてお諮りします。
試合には出場しない大半の一般塾生にとっては、最大の「晴れ」の場は審査であり、日頃の稽古は昇段・昇級を目指すものであります。審査では組み手の相手が日によって変わり、それが多少の不公平を生むことは現状では仕方ない面があります。しかし審査の内容が少なくともルールにかんしては明示されたものでないと、日頃の稽古が目標を欠くこととなり、また高い審査料を払って日曜の一日を費やしただけの甲斐がないと感じられてしまうと、審査離れや退塾の原因ともなります。そこで以下の点につき、改革の必要があり、とりわけ昇段・昇級基準にかんしては、総本部ホームページに掲載すべきと考えます。
◇全般について
①保留の場合は、支部長を通じ、当人に保留となった理由を知らせる
②審査用紙に武道歴・身体指数・年齢を書き込み提出してあるので、大雑把には誰と誰が当たるのかは審査までに決めておいてほしい。現場では時間がかかりすぎるし、情報を生かせていない。
③ビジネスマンクラスと一般部とで昇段・昇級基準の違いを明示すること
◇昇段について
①連続組み手について、年齢ごとに何人であるのか、明示すること
②勝率が何割あれば昇段できるのか、明示すること
③次回にポイント持ち越しのルールは、特例であるのか。
④「投げ」について、何の技ができなければならないのか。移動や基本と同様、明示すること。首投げ・大内といった具体的な技が「型」としてできる必要があるのか。それとも柔道の「打ち込み」のように、自分の得意技ができればよいのか。投げずにタックルや首相撲での「崩し」だけでもよいのか。(私案としては、得意なテイクダウンを「打ち込み」でやることと、前になげる技ひとつ後ろになげる技ひとつの計三種を、茶帯以上は必修とすべきかと思います)
⑤寝技にかんしては、勝敗は効果以上だけでつけるのか、それとも効果以下でも優勢・劣勢を判定するのか。下からコントロールして攻めさせないでいて、判定負けになってしまう可能性はあるのか。(私案では、効果以下は優劣をつけないのが客観性が高いと思います)
◇昇級
①顔面の稽古をしてきたのに寝技と基本ルールだけしか組み手をしなかった、という例があるが、そうしたケースが起きないようにする(観戦者などに頼んで相手してもらうなど、配慮する)
ディスカッション
コメント一覧
松原先輩:
いつもご指導をありがとうございます。
ご提言について拝読いたしました。
私も昇級審査については,ほぼ同様の感想を抱いておりましたところ,正式な会議の場での問題提起をありがたく感じております。
松原先輩のご提言にあえて付け加えるならば,2点あります。
★審査結果の記号表示の意味
◆「D」(稽古日数不足)表示について
BCの稽古生の場合,仕事の関係上どうしても稽古日数が少なくなり,このマークがつく場合がありますが,これは具体的にどんな意味があるのか,教えていただきたく思います。
もし規定日数に足りなければ,その日数に達した段階で正式に昇級なのか。それとも単なる留意事項なのか。
とくに,次回の審査になにか影響があるのか,などが疑問です。
◆同様に「W」(全体的に不足)もどう対処すべきでしょうか?
「次で頑張りなさい」程度の意味なのでしょうか。
★ご提言「◇全般について ③」に関して
今回の私の昇級審査の場合,「組手」では恥ずかしながら全敗でしたが,それでも昇級させていただきました。
私が昇級できた理由を忖度すると
①組手では負けたが,前回審査時よりは強くなった(のだろうと東先生が判断した)から,
②前回の審査で駄目だと言われた点はクリアできた(であろうと東先生が判断した)から,
③すくなくとも,保留の後もまじめに稽古はしていたから,
④4級の審査2回目ということで,お情けで昇級させた,
などがありうるかと思います。
とにもかくにも「組手による勝利がなければ絶対に昇級させない」
というお考えを東先生はおもちではいらっしゃらないことは私の例からもわかりますが,
さらに,「●級は▲▲および××ができていること」
という明確な基準があると,稽古生の目標もよりクリアになるように思われます。
ご検討のほど,よろしくお願い申し上げます。
松原先生
審査会改革案を掲げていただき、ありがとうございます。
先日新しい塾生証をいただきました。
以前のものと異なり、昇級に際してのウェイトの基準や体力チェックの回数などが記載されております。
これも松原先生のお力の賜物と感謝申し上げます。
標題の件ですが、③の点につきまして、女子の昇級、昇段の基準も明示していただけますと幸いです。
女子部においては全員が一般部となり、BC、一般部といった区別がないことも踏まえまして、基準をご提示いただければと思います。
何卒宜しくお願い申し上げます。
審査の中で一点、こう変えたらもっと良くなると毎回
思うところがあります。
審査の順番が 昇段⇒昇級の順番ですが
昇級の審査をしてから最後に昇段をもっていったほうが
良いと思います。
理由としましては
昇段は審査の中でも特別です。
これは最後にもっていった方が盛り上がると
思いますし、先生に昇段者を中心にちゃんと見てもらえる
点があげられると思います。
また、昇級者にとっても自分の審査を同じ昇級者と闘うことで
ちゃんと観てもらっていると、審査している実感を
より感じると思います。
たまに、昇段の相手をしただけで時間がないので
同じ帯との試合はなしということがありました。
これは、昇級を目指している人にとってあまり感じがよくないと
思います。
門間さん
黒ひよさん
伊東さん
感想をどうもありがとう。いずれも納得のいくものばかりでした。
大道塾は、空道の試合ルールがいささか異常とも思えるほど細かいのに、人数で遙かに多くが接する一般塾生の審査ルールが同じ団体とは思えぬほど適当だという印象があります。
私は、社会体育を名乗る以上は選手も一般塾生も同格だと考えますので、こうした反響はぜひ会議で提言したいと思います。
先日の全国支部長会議の席で、この改革案につき説明を行い、一部が承認されました。
次回の審査から施行させる予定なのは、以下の事項です。
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◇全般について
①組手の対戦案は、当日に担当支部長(ビジネスマンクラスの場合は総本部・松原隆一郎)が移動審査の間に仮決定する。各支部長は、審査用紙に実力抜群(武道歴あり、選手レベルなど)、健康不安など所見を記載する、もしくは当日開始時までに担当まで申し出られたい。その支部長所見を加味し、塾長に提案して決定することとする。
②色帯同士の対戦、投げ技・絞め・関節技審査は、毎回必ず実施する。投げ・絞め・関節技は、空道規定の技のうち、各二種合計六種を行う。その型については「空道入門」を参照のこと。
◇昇段について
①連続組み手について、年齢ごとに何人であるのか、明示すること。現行では、「30歳以下は10人、それ以上は四歳ごとに一人減る」とあるが、表にして明記する。
②組手は、勝ちが1点、引き分けが0.5点で、過半数で合格とする。10人組手ならば5.5点以上が確定、5.0は塾長・支部長の協議により決定とする。それ以下の場合は、二回の受審の合計点で75%以上を合格とする。10人で一回目が4.5点の場合、二回目で3.5点以上が当確には必要となる(計7.5点で審議)。この方法は、1+2回目、2+3回目、3+4回目、4+5回目・・・・・・・と適用される。
③寝技にかんしては、判定の客観性を高めるために勝敗は効果以上だけでつける。ルールとしては、
・一人につき45秒で上下を入れ替える。45秒間は一本を取ってももう一度行う。
・ニーオンザベリー、馬乗りパンチでの効果が認められる。絞め・間接技は一本もしくは見込み一本のみを取る。
④組手時間は、
・立ち技(打撃・組み技)1分+基本ルール1分+寝技一人当たり45秒上下の三種
もしくは、空道ルール(寝技込み)1.5分+基本ルール1分の二種のいずれかを選択のこと。
◇昇級
①緑帯以上には、投げ技審査が課される。茶帯以上には、投げ技・絞め技・関節技までの審査が課される。
②受審者以外で審査組手の相手を務めた者には、審査時にポイントが加点される。詳細は、未定。
③昇級審査の合否は、塾長の提案と支部長の要望の合議によって決定する。結果の詳細は支部長から受審者に通達される。
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決定持ち越しの事項は、以下の通りです。
①審査の順は、
1. 基本
2. 移動
3. 投げ技・絞め技・関節技
4. 色帯同士の組手
5. 昇段者の組手
とする。昇段審査は審査の華であり、仲間意識の醸成にも役立つので、最後に行う。時間が足りなくならないよう、号令をかける担当支部長は速やかに勧める。なお、「目慣らし」ライトスパーは、時間の余裕により適宜行うが、行わない場合もあるので受審者はその旨注意すること。
②「体力チェック」に女子部の規定を設ける。
③寝技ルールは以下の通りとする。
・両者が立ち上がってしまった際には最初からやり直しとする。下から絞められて持ち上げた場合は、「止め」とする。バスターは禁止とする。
・面を着用していない場合、下からの顔面への蹴りは禁止とする。標準として、面は着用しない。
・絞め技・関節技の禁止事項は、空道ルールに準ずる。ただし絞め技には同じ十字絞めにも袖車絞め、小手返し、突っ込み絞めなどの派生形があるが、それらの変形技は認める。首関節を極めるフロントネックロックのように合法の元技が存在しない場合は認めない。
松原先輩
審査会改革の承認事項、読ませていただきました。
私たちの提案につきましても、一部は早速取り入れていただけましたことを感謝申し上げます。
3月の昇段・昇級審査からこれらが適用された場合、さすがに最初は一定の混乱があることは覚悟しなければならないかと思いますが、実際にやってみないと問題点も明らかにならないので、そこは仕方がないことだと思います。
なお、1つ質問がございます。
昇段審査の合計点75%以上の合格点の計算ですが、
10人組手の場合、1回目が4.5Pであれば、2回目で3.0Pをとれば、合計7.5Pで75%以上となるのではないでしょうか?
怪我と仕事の関係上、ここ2週間道場に行けておりませんが、
今後ともご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
門間さん
ご指摘ありがとうございます。
支部長会議で塾長が答弁された文章を、私の理解で引き写していました。
正しい表現は、当確となるには計8.0以上、計7.5で審議入りの権利が発生する、ということかと思います。
今回の改正の最大のポイントは、移動にばかり時間をかける割には投げは滅多に審査せず、色帯同士の対戦をやらないことらある、という現象の修正です。
塾長からは「締め切り過ぎても申し込んでくる奴がいるし当日顔を見ないと誰が強いか分からないから時間をかけて対戦を決めている」という話がありましたが、私が組み手までの時間で対戦カードを決めてしまおうと思っています。この件は承認されましたので、精一杯やってみようと思います。
その際、私は移動の声掛けを担当できませんので、どなたか黒帯にやっていただこうと思っています。伊東君あたりが後ろ回しもうまいし、適任かな?もしくは長老で鈴村さんあたりかも。ご相談させて下さい。
3/1当日、以下のプログラムで審査を行うことを考えています。塾長が帰国次第、確認していただきます。
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◇趣旨
・移動、組み技は「型」であり、組み手は「実技」であるので、両方に均等に時間を割きたい
◇昇段審査は、見る者、相手をした者すべてにとって最大の見せ場であり一体感を作り出すので、最後に持っていきたい
1.アップ、本日の進行について説明(松原)
・寝技で昇段の相手をできる者の名前をチェック
2.基本(黒帯):並んだ順に審査用紙を並べ、塾長が評価を加える。
3.移動(黒帯):基本的には一往復のみ。塾長から指導が入ったときのみ二往復
・2.3.の間に、松原が色帯・昇段の対戦カードを作る。
・色帯は一枚の紙に全員の対戦カード、昇段は一人につき一枚ずつ
・堀越が当日審査までにすべての審査用紙をA4でコピーしておく。
・支部長は、この時点までに受審者についての情報を松原まで知らせる(とくに強い者、健康に不安がある者)。
4.組み技:投げ・絞め・関節
・同体格の者同士が二列になって行う。審査用紙もそれに沿って並べ替える。
・投げは緑以上全員、絞め・関節は茶帯以上
・黄帯以下は、その間に二階でサポーター類を着け、目慣らしをすませる。
5.色帯審査
・塾長が、対戦カードの内容を承認、もしくは組み替え
・まず黄帯以下を三階に上げ、全員に対してカードを読み上げる。対戦相手と自分の待機場所を確認した後、緑帯以上は二階に下がってサポーター類を着け、目慣らしをすませる。
・全員が、必ず一度は組み手を行う。
-1.白帯~黄帯
・一般部の受審者が混じっている場合は、黒帯かもしくは堀越が相手をする。
-2.緑以上
6.昇段審査
・時間が十分にあるなら、一人ずつ行う。
・副審との合議で勝敗を決める(?)
松原さんの改革案に基き、審査が今後どのように変わっていくのか興味があります。
3月1日は見学に行きたいと思っていますが、場所は総本部、時間は16時スタートでよろしいのでしょうか?
(以前審査当日本部に行ったら、その日はたまたまよその会場で行なわれていたらしく、空振りに終わったことがあるもんで…)
槇山さん
3/1の審査は、四時から本部三階で行います。
二階は自主トレですが、途中に三階から目慣らしするために下りて行く予定です。
ぜひご覧下さい。