昨日(7/8)の稽古

先週の稽古

投稿者:松原隆一郎@総本部

 昨日は関東ビジネスマン大会の翌週でしたが、今年の全日本空道選手権優勝者の小野亮選手(吉祥寺支部)がセミナーを開いて下さいました。今年の最激戦のトーナメントで、昨年優勝のホープ・笹沢選手を破った打撃を基礎から講習して下さいました。最初は私が骨周りのストレッチをしましたが、そのまま小野先生にバトンタッチ。内容は以下の通りでした。

◇ 腹筋
・ ボールを使って。V字の姿勢でキャッチボール。
・ ボールを受けたら左右で畳につけてから左右の足の下を通す。足を上下させ、なるべくボールは水平に移動させるのがコツ。ふだん、家で補強をするときは、この姿勢で足を上下させながら膝の下で手を叩くとよい。

◇ 構え方
・ 45度ではなく、しっかり半身になること。肘は無理に持ち上げないこと。むしろ顔の方を両手に埋めるように下げる。
・ 興奮して腕・足に力がはいり、腹筋が脱力している人がいるが、力の入れどころが反対である。逆に腹筋に三分間力を入れ続け、手足は脱力しなければ速い打撃・反応はできない。そのためにも腹筋・体幹運動が基本の基本になる。

◇ ミドル
1. 右。左前に「強く」左足をステップイン。その際に、右肩を左手よりも前に出し、腕は水平に左から右へ振る。軸足は強く地面を蹴って膝を伸ばし、踵を上げる。胸(腋)のすぐ下から足がはえているイメージで、右足をなるべく遠くまで放り投げる。
・ 前に放り投げた足を、最後に(こねないようにしながら)膝を返して蹴る。
2.左。左手は最初から右よりも前に出ているので、上体は入れ替えない。スイッチで左足は十分に後ろに引き、右足はつま先を右に向ける。スイッチするときに上体まで左右逆になる(左構えになる)人がいるので、注意すること。以下は右ミドルと同じ。

◇ 前蹴り
・ 近距離からでも蹴れる前蹴り。
・ 軸足(左足)はべた足で。膝をしっかり伸ばす。右足は膝を高く上げる。相手に当てたところで、つっかえ棒のようにして相手の突進を止める姿勢になり、そこから右足を引いて元の構えに戻る。右足も足裏全体で蹴る。
・ つま先で瞬間だけ蹴る方が蹴りとしての威力はあるが、相手が我慢してしまえば突っ込んで来る。それを止めるにはつっかえ棒にする方がよい。
・ これはディフェンス技なので、軸足の踵は上げない。一般に、軸足の踵を上げる蹴りは攻撃用である。
→膝を高くまで振り上げるのには、「腹筋」の補強でやった膝上げが応用されている。

◇ ミット稽古
・ ミドル。あまりミットが存在していることを意識せず、説明通りに足を振り上げてミットにぶつけてみる。無理に膝は返さない。左右で10回。
・ ミドルは、実際には空いているアバラ、ガードしている上腕、肩口など1センチ単位で蹴り分けることができなければならない。
・ 前蹴り。つっかえ棒ができるまでは中程の高さでミットを構えてもらう。ミットに足裏を置くようにして止め、そこから元に構えに戻る。つっかえ棒ができたら、同じ膝の振り上げから、上段の前蹴り、低い前蹴り(金的の左右、足の付け根)を試してみる。

◇ おまけのリクエスト・テンカオ(カウンターの膝)
・ 前蹴りと同じように膝を伸ばしたままで足を振り上げる
・ 膝が上がったところで足裏で「ぱちん」と尻をはたくように膝下を引きつける
・ 軸足は膝を伸ばす

◇ スパー
・ 一分間、ミドルの蹴り合いゲーム。つかみは一度だけ。出来る限り「膝受け」か「すかし」で防御。腕を蹴られたら、1ポイントをなくしたというイメージで。5セット。
・ 途中から、ミドルも織り込むゲームに。3セット。

◇ 補強
・ 腕立て伏せの肩胛骨のストレッチの体勢で、背中と体幹だけで上下動。15回。肘立て伏せの体勢で同じく10回。

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 私の感想としては、腹筋を締めて手足を脱力し、防御の腿上げを行うという体勢ですべての攻撃も行うという中心的な考え方が鮮明になって、よかったと思います。

「腋の下から足がはえている」という表現は加藤先生もおっしゃっていたし、最近では古武術系でもよく言われていることです。加藤先生が断片的に指導して下さったことを、飯村先生はもう少し稽古体系としてまとめて教えて下さったのですが、さらに小野先生はその体系の意味を、ふだんの構えにまで落として説明して下さいました。みなさんおっしゃっていることは同じなのだろうと推測しますが、やはり後輩の指導者の方がよりかみ砕いて分かりやすく「意味」を説明して下さったのだと思います。

 この「分かりやすさ」と「体系的な流れ」を、さらに稽古に取り入れていこうと思っています。ちなみに、私はこのところストレッチは「骨周り」でやるべきだと考えているのですが、小野先生が私のやっている肩胛骨のストレッチの体勢から補強をやられたのには驚きました。考え方の方向が同じだったからで、この方針で良いのだと意を強くしました。

 小野先生の解説は、ビデオに収めました。リクエストがあればお貸しいたします。

稽古後、さくらにてお礼の懇親会。ここで、吉祥寺ビジネスマンクラスとの対抗戦を申し込まれました。小野先生が急ピッチでお酒を召し上がられ、「ロックンロール!!」と叫ぶさまが面白かったです。みずから野尻さんにワンマッチを申し出ていましたが(なぜか「ロックンロールマッチ」)、結果やいかに。野尻さん、マジでどん引きでした。
小野先生には、お礼にさくら前、駅入り口、改札にて万歳五唱でお見送りしました。草加までご無事だったでしょうか?