第42話:楽しいサマーキャンプ&茶帯挑戦編
2008年7月26、27日にかけて大道塾の全国サマーキャンプが開催され、私はそれに参加した。昨年は合宿の時期にプーケットでバカンスを楽しんでいたので2年ぶりということになる。何でも去年までは「夏合宿」で、今年からは「サマーキャンプ」と呼称変更となったらしい。
でも、「キャンプ」(camp)ってもともと「軍隊生活」とか「野営」とか「兵役」って意味があるんだよね。派生語の「キャンペーン」(campaign) だって、作戦とか戦役だからねえ。ちょっと前に流行った「ビリーズ・ブート・キャンプ」だって「ビリーの新兵訓練」だよ。どう言い換えても、「合宿は合宿」だね(以上、植竹の文体風で)。
また、私自身は以前ブログに書いたことだが、「合宿なんだから長くて当然派」である。ただし、1泊2日や2泊3日という選択肢(参加費も当然異なる)も可能で、中日もしくは初日と最終日に昇級審査を設けるなど、短期間参加の人にも配慮したものにすべしという意見である。
それに、あの費用を払うのならば、部屋もアップグレードしてほしいと考えるのは私だけか。お札(「おさつ」ではない。「おふだ」である)のべたべた貼ってある部屋はいやですよね、植竹さん!
文句もあるのだが、合宿メニューそのものは悪くなかった。行きは上野駅から行徳の加藤支部長と偶然ながらご一緒させていただいたし、合宿の技術講習(コノネンコ支部長、飯村支部長、加藤支部長)はなかなか勉強になった。
夜に澤井さん、植竹さんと浜辺で飲んだ酒もうまかった。早朝マラソンは、あまり準備してこなかったため、40歳台の部で4、5位あたりだったと思われるのが残念だったが…。
さて、昇級審査である。見渡すとビジネスマンの緑帯以上が篠塚さん、植竹さん、高橋先輩(他支部)および私だったので3試合かな、と私は覚悟した。それでも前回の4人よりはましだろうと、ほっともした。
だが、今回はそこに至る「過程」が厳しかった。基本稽古はまだ良かった。基本稽古が終わった時点で、給水と休憩があるかと思いきや、そのまま移動稽古に突入したのである。夏の体育館はかなり暑い。しかも今回の移動稽古は念入りだった。前蹴上げこそ省略したものの、あとはみっちりだ。汗がめちゃくちゃ流れてくる。
途中でわれわれのへばり具合に気づいた東先生が、ビジネスマンクラスだけ5号令から3号令というように回数を減免してくれたので何とか乗り切った。
その後は少し休んで組手である。そのときはもうへろへろである。今回は夏合宿ということもあり、一般の黒帯受審者から始まった。総本部関係者ではフランス支部のファビアン先輩らが受けた(残念ながら保留。帰るときに「次は黒帯が取れると信じてますから、頑張ってください」と声をかけたが、さすがにちょっと落ち込んでいた)。
私は、というと、一般部のお相手をしていた先輩(お名前は失念した)と戦うことになった。すでにこちらの先輩は一般部での組手に2、3試合借り出された後だったので、非常に強い方ではあるが、私としてもなんとかなると思った。
ところが試合を始めると、そんな疲れを微塵も見せず突っ込んでこられて、こちらはあっという間に防戦一方になった。
すると、そこで天の声が…!
「ああ、やめやめ!」
「こりゃ、ミスマッチだ(門間弱杉)」
と判断された東先生が、急遽相手を植竹さんに代えられた。植竹さんは篠塚さんとの試合を経ての2試合目。
再び開始された組手は、最初はお見合いだったが、殴りあいになってから組み合いになった。
ここで松原先輩に教わった技を試すときがきた! と私はひそかに思った。
自分の右足を植竹さんの左足の外側におきつつ、植竹さんの右脇をさすように持ち上げて、華麗に転ばす! はずだった…。
動かない…! 植竹、お前重い、重すぎるよ!!
要するに私に技の切れがないということであろうが…。
結局もつれ合うままに一分間はあっという間に終わってしまった。時間もおしていたという事情もあってか、結局組手はこれだけだった。
終わってから、植竹さんに「松原先輩に教わった技で倒そうとしたけどダメだった」と伝えたところ、澄ました顔で「わかってました」との返事が…。くそお!!
手ごたえは全くもって不十分。「これじゃあ、保留もありだなあ」などと思いながら、サマーキャンプは終了した。
帰りは上野先輩の車に酒井先輩、澤井さんと同乗させていただき、最後に川越駅そばの居酒屋のカウンターで澤井さんと楽しく飲んで帰った。
一週間後、ビジネスマンクラスに参加した。まだ掲示はなかったので、な~んだと道場に入っていくと、植竹さんが握手してくる。
「ん、何かあったの?」
と聞いてみると
「二人とも昇級ですよ。名前の書いた帯がありました!」
とのこと。保留を覚悟していただけに、いささか拍子抜けした。
それに
「まだ茶帯というほど強くなってないよなあ」
という気もしていた。そのためか「なんだか余り嬉しそうには見えませんね」などと植竹さんには見抜かれたが、まあまあとお茶を濁してその場は終わった。
これが今回長らくブログを更新していなかった大きな理由である。
で、私は今このブログを更新した。ということは強くなったのか? という突込みがあるのは当然である。
そして答えも明快である。「はい、強くなりました。7月末の自分よりは!」
依然としてばたばたした組手ではあるが、それでも以前よりは戦っている間に考える余裕がでてきたという実感がある。
今後は、もっと余裕をもって丁寧に相手の技を受けたうえで、効果的な技を丁寧に繰り出すことができるようにしたい。
ということで、皆様には今後ともご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
特段の事情がなければ、12月の審査で1級を目指します。押忍!!
ディスカッション
コメント一覧
植竹孝幸
いゃいゃあの昇級審査は本当に地獄でしたね。なんでか自分の昇級審査での組み手は必ず回数が多いんですよね。
12月審査頑張って下さい。稽古日数が足りるのであれば、自分も挑戦します。
深草宏之@吉祥寺支部
あっという間に茶帯ですねー。
追いつかれてしまった 😮
僕も吉祥寺で年末に審査があれば受けようと思っていまーす。
一緒に黒帯取れるといいですねー♪
でも僕はそんなに実力ないから、まだまだだなー 🙁
とほほ
伊東 大地
着実に強くなってますよ!
こないだ、危うく投げられそうになりましたしね
12月の審査はがんばってください
その次は・・・ 😀
門間理良
植竹さん
あのときはのどは乾くし、疲れるしで大変でしたね。
椅子に座ってミネラルウォーターを飲みながら、
移動稽古を見る身分になりたいなあ 😀
深草さん
今年は10月にも審査がありましたしね(私は受けませんでしたが)。
所属は違いますが、同じ大道塾同士、これからもがんばっていきましょう!
もちろん、お酒もどうかお付き合いください 😀
伊東先輩
ありがとうございます!
先輩にそうおっしゃっていただくと、嬉しいものです。
12月の審査で階段を1段上ると、ブログタイトル達成まであと1段ということにはなりますが、果たして…!?
今はとにかく、よく考えながら、しっかり稽古の数をこなしていくことかなと思っています。
これからも、よろしくお願いいたします! 😡