第43話:最悪の週末

門間理良の黒帯への階段

11月15日のビジネスマンクラスに出席する直前、拓殖大学に寄っていた時の話である。

コンピューターセンターで、パソコンの無線LAN設定をやってもらっていたところ、廊下から尋常ではない罵声が聞こえる。

どうやら男子学生が携帯の相手に怒鳴っている模様。

パソコン担当の方に聞いてみると、
「おかしな学生が一人いまして…」
という話である。どうやら「有名人」のようだ。

放っておいてはみたが、あまりに続くどなり声にたまりかねた学生の一人が

「うるさいぞ!!」

と、廊下に飛び出て問題学生に怒鳴った。

非常勤とはいえ、さすがに教員の一人としてはそのままにもしておけず、現場に駆けつけたところ…、

問題の学生は、身長180㎝前後、体重90kg前後のメタボ体型の20歳前後の男子学生だった。

いざとなったら制圧しようと考えたが、

「まあまあ、落ち着いて」

とここは双方をとりなして、とりあえず一件落着。

一応は落ち着いたかのように見えたのだが、
その後、さらにパソコン設定を続けてもらっていると、くだんの学生が、

「なんだ、さっきの奴は! 外国人か!」

とコンピューターセンターに怒鳴り込んできた。

言われた学生は、

「俺のことか、相手になってやる!」

といきり立つ。(当然ですな…)

またまた仲裁に立つパソコン担当者とオレ…。

………もう、やっつけちゃおうかと思いました…。

その前日の金曜日午後も、本務と研究の2つの件で、ここ数年の人生でもっとも不愉快なことがあり、
(後者についてはちらっと仲田先輩と、松原先輩にはこぼしてしまいましたが、)
それはもう最悪の週末でした。

最後の最後で、ビジネスマンクラスでリフレッシュできたため、なんとか精神のバランスが取れましたが…、

ただ、寝技の技研で今野先輩に完敗だったのは、いかに三段の先輩とはいえ、く・や・し・い!

今野先輩、皆さん、今後も私を鍛えてください!!

うおおおお!!!

by「 今晩(日曜夜)も酔っ払い」がお送りいたしました。

ただし、原稿の締切はすでに一週間前…。

最悪の週末はまだ終わらない……。